特定非営利活動法人ヒナモロコ里親会とB水路

◆経緯◆

平成１８年(2006)、竹野地区のほ場整備事業の開始が発表されたが、

その工事には、O水路(ヒナモロコ再発見水路)の工事も含まれていた。

そこで関係者が集まって、協議した内容は、

O水路には、(するとしたら)どの様な工事によって出来た水路が最適かを探るための

「実験的水路」(注１)としてB水路を造成する、という計画となった。

そして、素案が作られ、それは新たに結成された組織、

「竹野地区のヒナモロコの保護に関する協議会」(注２)において正式に発表された。

それは、ヒナモロコを放流して、生態等のデータを取得し、再発見水路又は周辺水路の

「ほ場整備事業」による改修に際して、資することを目的とした。

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この計画に指導的役割を果たしていたのは橋本哲男(田主丸養護学校教師)氏だったが、

彼は平成１９年(2007)８月、逝去(注３)した。その結果として、この水路の性格は変化(注４)した。

則ち、O水路を担保する、リスクを回避する為の「ヒナモロコ生息水路」

という位置づけとなった。

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このような経過から、平成２０年(2008)７月１１日(放流セレモニー)

この水路には故橋本先生の飼育していたヒナモロコ(注５)を含む約４０００尾(注６)の

会員飼育の個体を放流した。

(注１)	故橋本先生の長年の調査から「周辺地域でのヒナモロコの棲息は以前から確認されていない」という事と、地区PTA・自治会等の「(水路を改修して行った)過去の放流」の失敗の結果から、周辺水路はヒナモロコの棲息に「不適」な水域と見なされていた。よって、文字通り「実験」水路という認識(事務局)である。　→不適の理由は省略。メールでお問い合わせ下さい。
(注２)	「竹野地区のヒナモロコの保護に関する協議会」の第一回会合は、平成１９年(2007)７月８日に開催された。構成メンバーは、市・県の行政関係者、地元農家関係者、日本魚類学会、ヒナモロコ里親会。
(注３)	平成１９年(2007)８月２５日。翌日、淡水魚約５０００尾を会員が分担して引き取る。内ヒナモロコは約３０００尾。
(注４)	この工事関係者等々との意見交換が十分ではない部分があるので、あくまでヒナモロコ里親会・事務局の見解である。ご意見はメールで。
(注５)	故橋本先生は、平成１７年(2005)に浮羽地区の水路で捕獲したヒナモロコを２０余尾飼育していた。その後その個体の産卵・増殖の報告を、事務局では受けていたので、先生の死後に会員が分担してヒナモロコ(約３０００尾)を引き取った際、従来のO水路個体(A)と、この浮羽地区捕獲個体(Ｂ)とが混ざってしまったと判断した。その結果、(A)と(Ｂ)とを厳密に区別する必要性から、故橋本先生飼育の個体を、会員が一切手元に残さずに、全数この水路のみに放流するとした。　→その経緯・理由は省略。
(注６)	内訳；(６月２０日)１２００尾、(７月１１日)２７００尾、(翌年４月１８日)１００尾。